実は我が家にはこのベッキーが来る前に15年間を一緒に生活した
トイプードルのナツ(メス)がいたのですが今年2月に死んでしまい、その代わりにという理由ではなかったのですが迎え入れることにしたのです。結婚してからの私たちの生活は隣にはいつも犬が一緒でした。
初めての家族は
トイプードルのチロ(メス)、とても頭のよい子で、お年寄りが大好きな犬でした。この子が2歳になったころ私たちにも子供ができ、しばらくの間は義兄夫婦の家に預かってもらうことにしたのですが問題は犬の嫌いなおばあちゃんが大丈夫かと言うことでした。しかし大事な息子夫婦の頼みでは仕方が無かったのでしょうね、快く受け入れてくれ、約1年お世話になることになりました。
後で聞いた話ですが、お兄さん夫婦は仕事で外出してしまうため、昼はおばあちゃんと
チロの二人きり、慕って後を追うチロを「やだよこの子は」と言いながら逃げていたようですが、食事と水を与え、トイレの後始末をして、少しだけ散歩にも連れて行き、嫌いな犬と接してくれていたのでした。
動物の持つ癒し力は知らず知らずの内におばあちゃんの心をつかみ、1ヶ月もしないで「うちの
チロは賢くてねぇ」と近所の人たちに自慢するようになってきたそうです。
おばあちゃんは少し耳が遠かったのですが、普段はおばあちゃんの横で知らん振りで寝ていても電話が鳴ればワンと一吠えして電話の前へ、玄関にお客さんが来れば玄関へ、お湯が沸けば台所へ、と二人の間には信頼関係ができたようでした。
その程度の事ならどこのワンちゃんだってするのでしょうが、犬の大嫌いだったおばあちゃんは感動だったのでしょうね、その後、私達も子供と3人千葉の田舎に引っ越すことになり、その時に
チロも一緒にまた新しい生活が始まりました。